本記事はネタバレを含みます
今回は『PSYCHO-PASS サイコパス 3』第8話「Cubism」についての感想をまとめていきます。
登場キャラクターと声優については記事最後に記載してあります。
PSYCHO-PASS サイコパス 3 公式サイトより引用 (c)サイコパス製作委員会 |
第1話についての考察はこちら
https://onigiri-ani.blogspot.com/2019/11/psycho-pass-31.html
第2話についての考察はこちら
https://onigiri-ani.blogspot.com/2019/11/psycho-pass-32.html
第3話についての考察はこちら
https://onigiri-ani.blogspot.com/2019/11/psycho-pass-33.html
第4話についての考察はこちら
https://onigiri-ani.blogspot.com/2019/11/psycho-pass-34.html
第5話についての考察はこちら
https://onigiri-ani.blogspot.com/2019/11/psycho-pass-35.html
第6話についての考察はこちら
https://onigiri-ani.blogspot.com/2019/11/psycho-pass-36.html
第7話についての考察はこちら
https://onigiri-ani.blogspot.com/2019/12/psycho-pass-37-dont-take-gods-name-in.html
目次
まとめでは、サイコパス香水投票プロジェクトも紹介しています。
下のリンクから投票を行うことができます!
〈追記〉
最終回放送後、劇場版の公開が発表されました!
2020年春に公開の『PSYCHO-PASS サイコパス3 FIRST INSPECTOR』
楽しみですね!
楽しみですね!
『PSYCHO-PASS サイコパス 3』第5話 感想
今回のタイトル「Cubism」の意味とは
今回も前回に引き続き英語タイトルとなっています。
この「Cubism」、キュビスム、キュービズムと読みます。
私もよくわからず、ちょこっと調べてみました。
Cubismとは20世紀初頭にピカソによって創設された考え方のようです。
それまでの絵画は1つの視点に基づいて書かれていました。
しかし、Cubismによってその考えは変わり、1つの絵画の中にいろいろな角度から見た物の形を収めるようになったようです。
今回のタイトルにこのCubismが採用されていることを見ると、「様々な角度から物事を見る」ことがキーワードになっていると考えられます。
真実を告白する如月執行官
PSYCHO-PASS サイコパス 3より引用 (c)サイコパス製作委員会 |
前回のラストシーンで炯に何かを伝えようとしていた如月執行官。
その内容はやはり、自分が狐の1人だったということでした。
しかし、それは梓沢によってうまく使われていたようなもので、如月執行官は自分が狐と同じ、間接的な犯罪を犯したことを悔やんでいるようです。
以前のシーンで如月執行官に花が贈られていましたが、それも梓沢からだったようです。
弥生さんのインタビュー
今回は物語の全体にわたって弥生さんによる公安局のインタビューが挟み込まれています。弥生さんはこれをまとめ、ひとつのドキュメンタリーにしたいという考えがあるようです。
インタビューは、霜月課長をはじめ、灼や炯、1係の執行官、分析官のしおんさんに行われました。
このインタビューではそれぞれの個性や正義についての考え方が現れていたように思います。
弥生「美香ちゃん(霜月)にとって正義とは」
霜月「神を疑うなかれ、神を試すなかれ。シビュラの正義と価値は考えるまでもない」
霜月にとって、シビュラが正義であり、神のようなものだと感じます。
炯「正義ですか?守るべきものです。そのために俺は自分にうそをつかないようにしています」
こちらは炯のインタビューシーン。
炯は正義とシビュラを並べていません。誰もが持つ「守るべきもの」が正義なのだと主張します。
幼き日の灼と父、そして炯
灼の父が生きていた頃の回想シーンとなります。
灼の父である慎導篤志と炯の兄は親しい間柄のようで、そのつながりから灼と炯も親しい間柄となったようです。
このとき、灼の父は炯の兄に「慎導監視官」と呼ばれています。この2人はどのような関係だったのでしょうか。
灼の免罪体質、そして監視官特性
霜月監視官と局長(シビュラ)による密会。
局長にははぐらかされてしまいますが、霜月課長は常守茜が灼の免罪体質を知っていながら監視官に推薦したと考えているようです。
そして、今回の中心点でもあるビフロスト。
今では完全にシビュラにも認識されています。
しかし、その全体像はまだ不明で、シビュラによって裁けるのかすら怪しいところです。
そして会話中のこのシーン
局長「君は優秀で理想的な市民だな」
霜月「退屈な存在にすぎないことは分かっています」
局長「近頃はそうとも限らないがね」
3期では、霜月課長のイメージがガラッと変わりました。2期に引き続きサイコパスの悪化を気にしていることは変わりませんが(笑)
どこか少し常守茜に似てきたように感じます。そのことを指して局長はこう言ったのでしょう。
ビフロストに迫る公安と外務省
さて、いよいよビフロストの捜査の開始です。
まず判明しているのはビフロストの構造。
ゲームプレイヤーであるコングレスマン、その部下であるインスペクター、そしてその末端組織である狐。
狐は指示されたことをしているだけであるため、犯罪計数は上がりません。これがビフロストの構造となっています。
そして前回宜野座たちを襲ったパスファインダーと名乗る人物。会話中ではピースブレイカーの残党だと言われています。
このピースブレイカーは闇経済や海外での略奪にかかわる極秘の特殊部隊のようです。そして行動課が生まれた要因の1つのようです。
ビフロストについての情報はまだまだ少なく、1係は狐であった如月執行官をおとりに捜査をしていくようです。
雛河「先輩」
捜査方針が決まったところで雛河は如月を呼び出します。
場所はトレーニングルーム。チェストプレスをしている雛河ですが重りを少しも上げられていないところが可愛く、個人的に大好きなシーンです。
トレーニングルームに来た如月に雛河はあるデータチップを手渡します。
その内容は如月の行動データ。決してストーカーではありません。
雛河は如月を以前から疑っていたようです。
雛河「自分の役割は1係を守ること……だからね」
かっこいい……。
茜ちゃんとも連絡を取り合っている雛河には、自分が1係を守っていきたいというかんがえがあるようですね。先輩、さすがです。
そして、重りを1度も上げることなく雛河はトレーニングルームを後にします。
炯、入国者という差別
前回、炯の奥さんである舞子さんは色相が濁り、施設にいる状態です。
そして、舞子さんを守れなかった灼と炯はそれ以来不仲になっています。
そしてここから炯はいきなり大ピンチに陥ります。
舞子さんの退院の延期
以前、薬師寺の部下を殴ったことの公表
第1話で市民にドミネーターを向けたことの公表
炯は監視官という比較的高いポジションにいますが、入国者というだけでネタにされやすいのでしょう。
入国者を毛嫌いする日本人。これが原因で炯は「小宮カリナの護衛任務」から外されてしまいます。
そしてこの情報操作は梓沢と一緒にいる小畑の仕業でした。「東京都広報課 課長」という梓沢の名前が書かれた名刺を使い情報をリークさせていたようです。
灼と炯の仲は最悪に
先に書いたように、舞子さんの一件で灼と炯の仲は最悪な状態になってきました。
灼にはメンタリストとしての才能がありますが、その能力は人を誘導することが可能です。
そして炯は、灼が「自分や舞子さんを誘導したことがあるか」、と冷たい目で聞きます。
灼は否定しますが、2人の間に生まれた溝はかなり大きいものになっているようです。
コングレスマンの代銀と梓沢
第8話にして代銀の私服が見られました。
梓沢はビフロストの空いたコングレスマンの地位を狙っているようです。
代銀は梓沢をコングレスマンにしてもいいといいますが、同時にそれを拒むものもいるといいます。
おそらく、法斑の存在でしょう。
代銀は法斑を消す気なのでしょうか。
そしてこのシーン
代銀「慎導灼は免罪体質者。生まれつきシビュラにも裁けない。ビフロストに等しい存在だ」
梓沢「一体何なんです、免罪体質者って」
代銀「君もコングレスマンになればわかる」
免罪体質者とビフロストが等しい存在。ということはやはりビフロストもシビュラには裁けない存在なのでしょうか。
そして、コングレスマンは免罪体質者の何を知っているのでしょうか。
法斑と炯の接触
梓沢は法斑を榎宮が使っていたアジトに呼び出しました。
代銀が私を使ってあなたを消そうとしている。私はあなたを助けたい。
そう法斑に伝える梓沢ですが、真意は分かりません。
そして、梓沢は法斑が自分と似ているということと、コングレスマンになって社会の歯車のトップに立ちたいといいます。これに対して法斑は、
法斑「確かに私とあなたは似ている。ですが、私は人間を歯車とは思わない。それにゲームが嫌いだ」
と答えます。コングレスマンである法斑ですがどうも他のコングレスマンとは少し違う位置にいるような気がします。
ビフロストを内側から崩していくような、何かそんなものを感じます。
その答えを聞いた梓沢は、「待っててください」と言い残し、法斑を部屋に残し、その場を離れます。
そこに到着したのは、如月をおとりに使って捜査していた灼でした。
法斑は梓沢にはめられていたのでした。
そしてこれが、コングレスマンと公安局の初めての接点となりました。
法斑にとってはピンチのはずですが、いたって冷静な様子です。
法斑「公安局のイグナトフ(炯)監視官だね」
炯「なに……」
法斑「手短に説明する。私はある重要なポジションでビフロストにかかわっている」
炯「狐ではないのか」
法斑「そうだ。そして、ある理由からいまここで命を狙われている。来るとすればパスファインダーの2人だ。まともに戦って勝てる相手ではない」
法斑は炯に自分を助けろと言います。そして炯の妻を退院させてやることを交換条件にします。
炯は悩みますが、その条件に同意。
法斑をこの場から逃がすことにしました。
そしてこの時、炯は法斑からなにか、小さい端末を受け取りました。
一方、同じく、榎宮の元アジトに来ていた宜野座と狡噛。
パスファインダーとの再戦です。
宜野座と狡噛は高い戦闘能力がありますが、パスファインダーの2人も戦いなれています。
お互い互角の勝負となりますが、結局パスファインダーの2人には逃げられてしまいました。
さてさて、法斑を内密に逃がした炯。
法斑にもらった端末はインスペクターとしての端末でした。
炯はインスペクターの1人となってしまったのです。
小畑の任意同行
一方で灼は小畑を任意同行しました。
そして、事情聴取。
小畑は、灼に「私の色相が濁るよう誘導する気?」と問いかけ、さらに「あんたの親父だったらそうする」といいます。
小畑は慎導篤志について何か知っているようです。
これを聞いた灼も驚いた様子です。
13番目のインスペクター
法斑から渡された端末によって13番目のインスペクターとなった炯。
そして、交換条件どおり、妻の舞子は無事退院し、自宅へ帰ってくるのでした。
これで法斑は公安局監視官という最強のインスペクターカードを手にすることになりました。
そして、炯はインスペクターという、ビフロストの一員になることになりました。
梓沢に消される弥生さん
物語のラストシーン。
弥生さんは車に乗って移動中です。
しかし、その車は事故を起こします。
乗っていた弥生さんも無事ではありません。
そしてそこに現れたのは梓沢でした。
梓沢「さらば伝説の女刑事」
こうして第8話が終わりました。
え、弥生さん、死んじゃうの……?
衝撃のラストでした。最後、意識を失い、ぐったりとする弥生さんですが、どうか生きていることを願います。
まとめ
今回の第8話、これは第3期の最終回となりました。
あれ、終わっちゃった?まだまだ謎が多くない?というのが私の素直な感想です。
3期では新しくビフロストという設定が登場し、物語はより複雑なものになりました。そしてそれは1期、2期と違い未解決のまま3期は終了。
私にとってこの3期は次の作品(4期があるのかは不明)につなげるための基盤作りだったように感じました。
拘束されている茜ちゃん、監視官2人が追う事件の謎や、炯と灼のコンビ仲の行く末、そして、ビフロストはシビュラによって裁かれるのか。
まだまだ情報が必要な部分が多いように感じます。
今後どうなっていくのかは、4期があることを願って、待ちたいと思います。
<追記>
番組終了直後にサイコパス3の映画が公開されることが決定しました!
公開は2020年の春です。
題名は『PSYCHO-PASS サイコパス3 FIRST INSPECTOR』
気になる続きが見られる!と楽しみですが、完結まで行けるのかな?という不安もあります。
なんにしろ、公開は2020年の春。
それまで1期からサイコパスを振り返りながら、楽しみに待っていようと思います。
そして最後に。
今回、小宮カリナが灼に香水をあげるシーンがありました。
そして現在、ノイタミナアパレルでは香水投票プロジェクトが行われています。
このプロジェクトは公安局の炯、灼、雛河の香りイメージを投票し、最も多かったものを商品化するというもの。
これは買うしか……。
投票は以下のリンクから行えます!(2019年12月15日迄)
今回までのキャラクター
公安
細呂木晴海[局長] ほそろぎ はるみ (CV:榊原良子)
霜月美佳[監視官・課長] しもつき みか (CV:佐倉綾音)
慎導灼[監視官] しんどう あらた (CV:梶裕貴)
炯・ミハイル・イグナトフ[監視官] けい・みはいる・いぐなとふ (CV:中村悠一)
雛河翔[執行官] ひなかわ しょう (CV:櫻井孝宏)
廿六木天馬[執行官] とどろき てんま (CV:大塚明夫)
入江一途[執行官] いりえ かずみち (CV:諏訪部順一)
如月真緒[執行官] きさらぎ まお (CV:名塚佳織)
唐之杜志恩[分析官] からのもり しおん (CV:沢城みゆき)
六合塚弥生[ジャーナリスト] くにづか やよい (CV:伊藤静)
行動課
花城フレデリカ[外務省行動課課長] はなしろ ふれでりか (CV:本田貴子)
狡噛慎也[外務省行動課] こうがみ しんや (CV:関智一)
須郷徹平[外務省行動課] すごう てっぺい (CV:東地宏樹)
宜野座伸元[外務省行動課] ぎのざ のぶちか (CV:野島健児)
ビフロスト
法斑静火[コングレスマン] ほむら しずか (CV:宮野真守)
代銀遥煕[コングレスマン] しろがね はるき (CV:中博史)
〈執行〉裁園寺莢子[コングレスマン] さいおんじ きょうこ (CV:田中敦子)
宗教特区関係
〈死亡〉テレーザ陵駕[反対派] てれーざしのぎ (CV:宮沢きよこ)
〈死亡〉ジョセフ・アウマ[反対派] (CV:宝亀克寿)
〈死亡〉久利須=矜治・オブライエン[推進派]くりすきょうじおぶらいえん (CV:手塚秀彰)
二瓶三郎[ドクター](CV:中野裕)
ヴィクスン[宜野座たちが戦った白髪の相手](CV:野沢由香里)
ジャックドー(CV:斧アツシ)
ジャックドー(CV:斧アツシ)
ハイパートランスポート社
〈死亡〉与根原巧[財務担当] よねはら たくみ (CV:堀江一眞)
〈死亡〉旭・リック・フェロウズ[会計士] あさひ・りっく・ふぇろうず (CV:萩野晴朗)
謎位置
常守朱[?] つねもり あかね (CV:花澤香菜)
慎導篤志[灼の父] しんどう あつし (CV:菅生隆之)
法斑却一郎[法斑の父] (CV:麦人)
インスペクター
小畑千代[クラッカー] おばた ちよ (CV:矢作紗友里)
〈死亡〉榎宮春木[インスペクター] えのみやはるき (CV:宮寺智子)
〈死亡〉些々河哲也[インスペクター] ささがわ てつや (CV:楠大典)
その他
ドミネーター (CV:日高のり子)
ラウンドロビン (CV:森川智之)
アーディレ・フェロウズ[1話被害者の妻] (CV:藤堂真衣)
バザロフ・トリスコフ[1話規定値超過サイコパスの原因] (CV:堀総士朗)
ケイン[1話規定値超過サイコパスの原因] (CV:田島章寛)
八ツ俣仁志[1話規定値超過サイコパスの原因] (CV:佐々木義人)
小宮カリナ[東京都知事選候補] こみや かりな (CV:日笠陽子)
アン・オワニー[秘書] (CV:小松由佳)
〈死亡〉土谷荒城[メンタルケアスタッフ] つちや こうじょう (CV:宇垣秀成)
薬師寺・ヘラクレス・康介[東京都知事選候補] やくしじ・へらくれす・こうすけ (CV:白熊寛嗣)
廿六木春馬[秘書] (CV:辻親八)〈死亡〉リー・アキ[秘書] (CV:上田耀司)
舞子・マイヤ・ストロンスカヤ[炯の妻] まいこ・まいや・すとろんすかや (CV:清水理沙)
PSYCHO-PASS サイコパス 3 を視聴するには
現在PSYCHO-PASS サイコパス 3は深夜のノイタミナで放送している他、Amazonでのみ配信されています。
深夜枠なのでTVでその時間に見ることができない人は録画する方法もありますが、私的には、Amazonプライム会員になることをおすすめします。
Amazonプライムビデオでは多くの作品が見放題で、その中にPSYCHO-PASSの1期~3期も含まれています。(劇場版は残念ながらありません)
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この際PSYCHO-PASSを1期から一気見してしまいましょう!
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