本記事はネタバレを含みます
今回は『PSYCHO-PASS サイコパス 3』第7話「Don't take God's name in vain 」についての感想をまとめていきます。
登場キャラクターと声優については記事最後に記載してあります。
PSYCHO-PASS サイコパス 3 公式サイトより引用 (c)サイコパス製作委員会 |
第1話についての考察はこちら
https://onigiri-ani.blogspot.com/2019/11/psycho-pass-31.html
第2話についての考察はこちら
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第3話についての考察はこちら
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第4話についての考察はこちら
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第5話についての考察はこちら
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第6話についての考察はこちら
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『PSYCHO-PASS サイコパス 3』第5話 感想
今回のタイトル「Don't take God's name in vainの意味とは
今回のタイトルは3期に入っての初めての英語タイトルです。
意味は「みだりに神の名を唱えてはいけない」
聖書の中の言葉のようです。
この”神”とは何を指すのでしょうか。
この世界においての”神”といえばシビュラです。
しかし、そのシビュラと対等の立場にあるというビスロストのラウンドロビンも”神”といえるのではないでしょうか。
今回、ビフロストが公安に、そしてシビュラにも露見してしまいました。
これは、完全にラウンドロビンの意思には反するものです。
教団の事実上トップであるトーリの行動がこの結果を招いてしまいました。
さらに、コングレスマンである裁園寺は事件に介入しすぎました。
この二人の行動が今回のタイトルである、「みだりに神の名を唱えてはいけない」ということなのかもしれません。
犯人は久利須=矜持・オブライエンと断定
今回の一連の事件。灼は久利須が犯人だと断定しました。
これによって事件は急速に解決の方向へと向かいます。
前回出てきた久利須の息子である、羽利須=生・フラナガンはエターナルホワイトによって植物状態になっているようです。
さらに、久利須の末期癌。
これは教団の”ドクター”である癌治療の専門家、二瓶三郎による意図的なものであると結論付けます。
また、6話で登場した武器のパーツ、店主が「変な壊れ方をする」と言っていましたね。
これも仕組まれたものでした。資金を絶やさず供給し続けるため、一定期間が過ぎると壊れるように最初にから設計してあったのです。
全ての計画は久利須が実行していたものだったようです。
事件に巻き込まれた炯の妻
炯の妻である舞子・マイヤ・ストロンスカヤ。
6話で教団にとらえられてしまいました。
今回の第7話では炯が拘束されている場所へと連れてこられました。
トーリは舞子さんも人質としたのです。
舞子さんは同じくとらえられている如月執行官と同じ部屋へ監禁されてしまいました。
如月「舞子さん、不安でしょうがきっと……」
舞子「ええ。相手に聞きたいことがあるうちは殺されません。心配なのは炯のほう」
如月「え……」
舞子「炯ならここにいる人たちを簡単に殺してしまえる。でも、そうしないよう我慢している。そういうことから国を出たのに……。日本語で因果応報っていうんでしょうか。母国では大勢の死を見ました。なのに私たちだけ平和になろうとした。結局、私は爆撃で視力を失い、炯はこの国でも兵士として働いているのだから」
舞子さんは自分の心配より炯のほうが気になっているようです。
平和な国へときた見返りなのではないか。
もしかすると、炯の犯罪計数が上がってしまうのではないか。
自分が巻き込まれたせいで炯は人を殺めてしまうのではないか。
炯のことを誰よりもよく知っている舞子さん。
炯のことを信じているからこそ不安なのでしょう。
一方、炯は失っていた意識を取り戻しました。
気が付くと拘束が解かれ、そばに、例の”記念品の懐中時計”のようなものが落ちていました。
一体だれが拘束を解いたのでしょうか。
そして、この”記念品”の中には久利須たちの計画書のデータが入っています。
拘束が解かれた炯は舞子さんを助けるために動き出します。
テレーザにたどり着いた1係
灼たちはテレーザのもとへとたどり着きました。
灼とテレーザが話していると、銃声が響き渡ります。
この時撃ってきた男が、トーリが6話で使うといっていたパスファインダーなのでしょう。
この銃撃によってテレーザは死亡してしまいます。
テレーザは死ぬ直前にある言葉と”記念品”を残します。
テレーザ「慎導灼……。あなたは……」
灼「ダメだ!死んじゃダメだ!」
テレーザ「私たちや、あなたのお父さんのようにはならないで」
そして、このまま灼はメンタルトレースを開始します。
見ているのは父の映像。
「雨が降っている……」 「これが、真実だ」
テレーザと灼の父親は関係を持っていたようです。
灼の追っている事件とも関りがありそうです。
そして、テレーザとの会話により、ビフロストの存在が明らかになりました。
物語が進むにつれてビフロストの存在が段々と公安にも伝わっています。シビュラはビフロストを”悪”だとするのでしょうか。
今後の展開が気になります。
狙われた小宮カリナ
東京都知事となった小宮。さらに、小宮は今回の爆弾テロの最初のターゲットでもあります。
そして、今回また、小宮が命を狙われることになります。
炯が、教団から逃がした如月執行官が灼のところへ合流したことで、”記念品”が4つそろいました。
これにより、久利須の計画が明らかになりました。
そして、この中のデータにまだ進行中のものが1つ。
それが小宮カリナの殺害でした。
灼はこのことを小宮に伝えます。
しかし、小宮は「都知事にしかできないこともある」と自分の命を守ろうとはしませんでした。
そこで、灼は小宮のホロを纏い、久利須に接触するのでした。
この時、教団から脱出できた如月執行官から、舞子さんも人質となっていることを知らされた灼は動揺し、焦っていた印象です。
潜入前に炯から舞子さんのことを任された灼ですが、それができなかったことで自分を責めているようです。
再びとらえられた炯、そこに現れたのは
元軍人である炯は抵抗しますが、多勢に無勢、電気ショックで気絶させられてしまいました。
いよいよ、炯も”エターナルホワイト”を使われてしまうのかと思ったその時です。
教団の信者の一人が炯を助けてくれました。
その信者は、なんと全身ホロで教団に潜入していた、行動課の宜野座でした。
PSYCHO-PASS サイコパス 3より引用 (c)サイコパス製作委員会 |
そしてそこに合流したのは、同じく行動課の須郷さん!
2人はずっと教団に潜入していたようです。
それにしてもなんてかっこいい……
1期の1話から宜野座さんの印象はガラッと変わり、個人的に大好きなキャラクターです。
強制捜査に踏み込む公安局
いよいよ事件は終盤です。
シビュラは公安局の教団へ対する強制捜査を認めました。
局長(シビュラ)「殺意なき殺人の連鎖、シビュラシステムの裏をかくようなやり方が、極めて不愉快になってきたということだ」
シビュラは、ビフロストのやり方である、真の犯人が直接犯罪を犯さないというものが、不愉快になってきたようです。
シビュラは完全なものではならない。
それを維持するためにシビュラは自分たちでは裁けないものを取り込む混んできました。
今回の一連の事件はシビュラの欠点を突き、シビュラの完全性を揺るがすものだと判断したのでしょう。
こうして、霜月課長率いる公安局が教団の強制捜査へと踏み込みました。
全面戦争です。
母に見捨てられたトーリ
トーリの母である裁園寺、彼女はトーリがもう使い物にならないと判断し、切り捨てました。
それに気が付いたトーリは、コングレスマンである代銀に電話をします。
そして、何かを伝えているようです。この内容は後程明らかになっていきます。
さらにこの時判明した事実がもう1つ。
なんと、トーリは裁園寺とその兄との子供だったのです。
灼は免罪体質だった
灼は小宮のホロを纏い、久利須と接触しました。
久利須は自分を巻き込んでも爆破ボタンを押すつもりのようです。
灼と一緒に来た雛河執行官は、灼の後ろでドミネーターの照準を久利須へと合わせました。
ドミネーター「対象の脅威判定が更新されました。爆発物。デストロイ・デコンポーザー」
雛河「動くな!久利須!」
久利須にこの世界の一番強力な武器、分子分解銃を向け、そう言い放ちます。
いつものおどおどしているような雛河執行官からは想像しにくいほど強気です。
2期からの雛河執行官に比べ、頼もしい執行官という印象です。
しかし、そのドミネーターを灼は自分の体で遮ります。
ドミネーター「犯罪計数45。刑事課登録監視官。警告、執行官による反逆行為は記録の上、本部に報告されます」
灼「撃たないで」
雛河「危険です。どいてください」
ドミネーター「対象の脅威判定が更新されました。犯罪計数27。執行対象ではありません」
ドミネーターは目の前の灼の犯罪計数を測定し続けます。
久利須は今にも死にそうな状態で灼と話し続けます。
ドミネーター「対象の脅威判定が更新されました。犯罪計数7」
爆弾のスイッチを押そうとしている久利須。しかし、今にも死にそうな彼には一瞬、灼と息子の姿が重なります。
久利須「息子がもし、目覚めたとき、世界が綺麗に見えるように……」
灼「子供の為じゃない。あなたは自分の思いを果たすために、悪を受け入れたんだ」
久利須「神は全てを許す」
彼はそう言い残して、爆破ボタンを押すことなく、死んでしまいます。
灼は久利須の横顔が父と重なり、メンタルトレースをします。
父「お前のサイコパスは特別だ」
ドミネーター「犯罪計数0。トリガーをロックします」
そして、灼はそのまま倒れてしまいます。
この記録を見た霜月課長は、灼が免罪体質だと気づきます。
免罪体質は、サイコパスが上昇せず、シビュラが裁けない者の指す言葉です。
この免罪体質はシビュラの完全性を保つため、一般には伏せられています。
灼を推薦した茜ちゃんはこのことを知っていたのでしょうか。
慎導灼についての考察はこちら
トーリに連れ去られた舞子、果たして
さて、炯はトーリに連れ去られた舞子さんを追います。
自分の妻が人質に取られているわけで、炯は気が気じゃないようです。
そしてついに炯はトーリのもとへたどり着きます。
トーリは銃を舞子さんに突きつけ炯を脅します。
そしてこのシーン、どこかで見たことがありますね。
1話の茜ちゃんの友人が槙島に殺されたシーンです。
最悪の展開を想像してしまいました。
しかし、トーリの隣で銃を突きつけられていた舞子さんは慣れたような素早い手つきで銃を奪い、ためらわずにトーリを射殺します。
戦時中の経験が活きたのでしょうか。舞子さんのかっこいい姿に惚れてしまいました。
しかし、これは舞子さんが犯罪を犯した瞬間でもあるのです。舞子さんが死ななくてよかった、と思う一方で、これから舞子さんは社会的にどうなってしまうのだろうかという心配が増えました。
教団の事実上トップであるトーリの死亡と、一連の計画を立てた久利須の死亡によってこの事件は終わりました。
久々に灼と炯が再会します。
あって早々、炯は灼を殴り飛ばしました。
なぜ舞子を巻き込んだのか。
それだけは灼であっても許せなかったようです。
ラウンドロビンによる執行
ビフロストでは事件が終わったことで、リレーションが終了しました。
これは先ほど、代銀とトーリが電話で会話していた時のものでしょう。
これによって、ゲーム中の過剰な干渉がラウンドロビンに伝わることになりました。
これはビフロストのルール違反に当たります。
ラウンドロビンは裁園寺を執行しました。
これでビフロストのコングレスマンは2人になりました。
さて、空いた席には誰が座るのでしょうか。
殺人を犯した舞子
さて、炯を守り、あの場を切り抜けるとはいえ、トーリを銃殺した舞子さん。
当然、色相は曇ってしまいました。
そのため、舞子さんは一旦矯正施設へ入ることになってしまいました。
一刻も早く矯正施設を出て、幸せになってほしいものです。
まとめ
今回の第7話では大きく物語が進みました。
ビフロストの存在が明らかになり、灼は免罪体質だと判明しました。
今回のラストシーンで局長が茜ちゃんと話している場面があります。
局長(シビュラ)「我々にとって最も有効な人材だ。シビュラの盲点を埋められるのは、シビュラの一員となれるものだけ」
茜「狡兎死して走狗烹らる。誰も使い捨てにはさせない。必ず彼らは自分たちの力で真実にたどり着く」
茜ちゃんの言葉はなかなか難しいですね。
狡兎死して走狗烹らるとは、いままでの標的であったうさぎが死ぬと、それを追っていた猟犬は不要となり、とって食われるというような意味があります。
このうさぎと猟犬は何を指すのでしょうか。
単純に考えると、猟犬は監視官、執行官でしょう。
局長は灼たちをどう使っても事件の真相にたどり着くつもりのようです。
それに対して、茜ちゃんはこの言葉にある”猟犬”にはさせない、という意味で言ったのではないでしょうか。
そして、如月執行官は炯を呼び出します。
如月「罪を告白してもいいですか……」
この言葉で7話が終わります。
やはり、如月執行官は狐の一員だったということでしょうか。
今後の展開が気になります。
そして次回、いよいよ3期の最終回です。
今回は1時間放送の8回となっています。
次がラスト……
そう考えると、まだまだ茜ちゃんの事件や灼たちの過去が謎のままです。
そしてビフロストはどうなるのか。
来週の放送が楽しみです。
今回までのキャラクター
公安
細呂木晴海[局長] ほそろぎ はるみ (CV:榊原良子)
霜月美佳[監視官・課長] しもつき みか (CV:佐倉綾音)
慎導灼[監視官] しんどう あらた (CV:梶裕貴)
炯・ミハイル・イグナトフ[監視官] けい・みはいる・いぐなとふ (CV:中村悠一)
雛河翔[執行官] ひなかわ しょう (CV:櫻井孝宏)
廿六木天馬[執行官] とどろき てんま (CV:大塚明夫)
入江一途[執行官] いりえ かずみち (CV:諏訪部順一)
如月真緒[執行官] きさらぎ まお (CV:名塚佳織)
唐之杜志恩[分析官] からのもり しおん (CV:沢城みゆき)
六合塚弥生[ジャーナリスト] くにづか やよい (CV:伊藤静)
行動課
花城フレデリカ[外務省行動課課長] はなしろ ふれでりか (CV:本田貴子)
狡噛慎也[外務省行動課] こうがみ しんや (CV:関智一)
須郷徹平[外務省行動課] すごう てっぺい (CV:東地宏樹)
宜野座伸元[外務省行動課] ぎのざ のぶちか (CV:野島健児)
ビフロスト
法斑静火[コングレスマン] ほむら しずか (CV:宮野真守)
代銀遥煕[コングレスマン] しろがね はるき (CV:中博史)
〈執行〉裁園寺莢子[コングレスマン] さいおんじ きょうこ (CV:田中敦子)
宗教特区関係
〈死亡〉テレーザ陵駕[反対派] てれーざしのぎ (CV:宮沢きよこ)
〈死亡〉ジョセフ・アウマ[反対派] (CV:宝亀克寿)
〈死亡〉久利須=矜治・オブライエン[推進派]くりすきょうじおぶらいえん (CV:手塚秀彰)
二瓶三郎[ドクター](CV:中野裕)
ヴィクスン[宜野座たちが戦った白髪の相手](CV:野沢由香里)
ジャックドー(CV:斧アツシ)
ジャックドー(CV:斧アツシ)
ハイパートランスポート社
〈死亡〉与根原巧[財務担当] よねはら たくみ (CV:堀江一眞)
〈死亡〉旭・リック・フェロウズ[会計士] あさひ・りっく・ふぇろうず (CV:萩野晴朗)
謎位置
常守朱[?] つねもり あかね (CV:花澤香菜)
慎導篤志[灼の父] しんどう あつし (CV:菅生隆之)
法斑却一郎[法斑の父] (CV:麦人)
インスペクター
小畑千代[クラッカー] おばた ちよ (CV:矢作紗友里)
〈死亡〉榎宮春木[インスペクター] えのみやはるき (CV:宮寺智子)
〈死亡〉些々河哲也[インスペクター] ささがわ てつや (CV:楠大典)
その他
ドミネーター (CV:日高のり子)
ラウンドロビン (CV:森川智之)
アーディレ・フェロウズ[1話被害者の妻] (CV:藤堂真衣)
バザロフ・トリスコフ[1話規定値超過サイコパスの原因] (CV:堀総士朗)
ケイン[1話規定値超過サイコパスの原因] (CV:田島章寛)
八ツ俣仁志[1話規定値超過サイコパスの原因] (CV:佐々木義人)
小宮カリナ[東京都知事選候補] こみや かりな (CV:日笠陽子)
アン・オワニー[秘書] (CV:小松由佳)
〈死亡〉土谷荒城[メンタルケアスタッフ] つちや こうじょう (CV:宇垣秀成)
薬師寺・ヘラクレス・康介[東京都知事選候補] やくしじ・へらくれす・こうすけ (CV:白熊寛嗣)
廿六木春馬[秘書] (CV:辻親八)〈死亡〉リー・アキ[秘書] (CV:上田耀司)
舞子・マイヤ・ストロンスカヤ[炯の妻] まいこ・まいや・すとろんすかや (CV:清水理沙)
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この際PSYCHO-PASSを1期から一気見してしまいましょう!
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